「どうも最近気分がすぐれない。」
「スッキリしない。」
「しんどい。」
「いやだ。」
あと何があるかな。
否定的な言葉を口にすると、その言葉を耳がきいて、
頭にインプットされてしまいます。
これが悪い言葉の循環の始まり。
言葉は口に出すと、言葉は、生を得たように漂い、自分自身や周りの人に影響を与えます。
「覆水盆に返らず。」と言う言葉があります。文字通りだと、こぼれた水は全て元のように盆に戻らないと言った感じでしょう。
Wikipediaには、「一度離婚した夫婦は元に戻ることはできない」とありました。
中国の昔の話に由来します。
昔の中国の話で、みなさんよくご存知の「太公望」にまつわる話です。
太公望は、周に仕官する前、仕事もせずに本ばかり読んでいて離縁されたそうです。
しかし、太公望が出世をすると離縁した奥さんが復縁を申し出てきました。
調子のいい話です。
その時、太公望は盆の上に水の入った器を持ってきて、器の水を床にこぼして、
「この水を盆の上に戻してみよ。」と言った。
しかし戻す事ができなかった。
「一度こぼれた水は二度と盆の上に戻る事は無い。それと同じように私とお前との間も元に戻る事はありえないのだ。」といって縁を切ったそうです。
一度言葉にしてしまったこと、一度行ったことは、これはもう戻りません。
人前であれ一人のときであれ、
口にする言葉や行動細心の注意が必要です。
一人の時でも、
言葉を聞いている人がいます。
行動を覚えている人がいます。
それは「自分自身」です。
一人の時でも、慎重に。
それが、普段の言動にも影響があるかもしれません。