先日紹介しました書籍「最強交渉人が使っている 一瞬で心を動かす技術」を読んでいると、
少しですが、「時間泥棒」話が出ていました。
それで、先日買った「暮らしうるおう江戸しぐさ」という本にも
「時泥棒」の文字があったのを思い出しました。
「時泥棒」と「時間泥棒」とは似て非なる物かもしれませんけど、取られた物は「時」「時間」です。
江戸時代の「時泥棒」
江戸時代の人は時間を大切にしていたようです。
江戸の時代の人は、本当になんでも大切にしていたんですね。「物」だけでなく「時」までも。
人の時間を奪うことを「時泥棒」といい、「時どろぼうは弁済不能の十両の罪」とも言われていました。
人の家に突然訪問したり、約束に遅れたり、立ち話で呼び止めれることなど人の時間を奪うことだったそうです。
訪問するときも、書面などを送って断って訪問していたようです。
今の世の中では、信じられないことです。
携帯電話が普及して、時と場所をわきまえずに電話が掛かってきます。
電話をかけた相手は、こちらの状況がわかりませんので、仕方ありませんけど。
こちらからの依頼ごとでの電話であれば、仕方ありません。
これで、話していて、話が途切れてしまい、「なんのはなしだったけ」ということになります。
話が元に、戻ったり、作業が中断してやり直しってこともあります。
会社にいると、毎日突然の営業の訪問を受けたり、突然の営業の電話がかかってきたり、突然の取引先からの訪問や電話等々。
家にいても、時々あります。
良い情報を持って来てくれることもあります。
突然の営業(訪問、電話)に関しては、
断って簡単に引き下がってくれればいいのですが、
しつこく話しかけて説得しようとする人、勝手に話を始める人等々います。
それに応対に要した時間は戻ってきません。
集中が途切れて、余計に時間がかかるようなことになったりすることもあります。
しかし、営業の訪問する人も電話する人も、仕事です。生活がかかっています。
頭ごなしに断ることは、できません。
かといって、営業訪問や電話をしないということも難しいのでしょう。
ビジネスの競争が厳しい世の中。悠長なことをしていは、儲かりません。
それを、考えると、営業の訪問も電話も迷惑ですが、
反対に「大変だな、こうして断られているのだろうな、がんばって」という気持ちにもなります。
しかし、いらないものはいらないのです。しかたありません。
複雑です。仕事です。
会社の組織の一員としてしている仕事ですから、彼・彼女らにはなんら含むところはありません。
かくいう私も、同じようなことをしていました。
似たようなことを部下にさせたりしていました。
私も「時泥棒」の一員ですね。
「時泥棒」するなら、ルパン三世のようにきれいに紳士的にやりたいですね(笑)
相手が、時間が取られているのがわからないような。
訪問営業や、電話のテクニックが必要ですね。
しかし、今の世の中仕方がないことですね。これがないと仕事にならないですから。
いまさら、江戸時代のようにはいきませんね。
今の時代は「時間泥棒」
最初にあげた「時間泥棒」のことをこの本では、次のように書いています。
「よくいるタイプだ。彼らは、人の時間を奪うのが得意な人物である。『ちょっと電話を取って』『伝票を持ってきて』しかし、彼らは人を助けようというエネルギーは全く持ち合わせていない。他人の一日を台無しにすることなど日常茶飯事だ。」
これが現代社会の「時間泥棒」なんですね。
私も依頼を受けて作業した「コト」が完全に放置されているなんてこともありました。
「よくできていなかったのか」と考えることもありました。
しかし、また頼んできます。
こういう人を「時間泥棒」というのでしょうね。
人に頼んでやってもらったことには、ちゃんと応えてあげるべきですね。
できるだけ相手の「時間」を尊重してあげるのが一番かもしれません。
今の世の中意外と「時間泥棒」がいるかもしれませんね。
かく言う私もこれも、「時間泥棒」?かもしれません。(笑)
いつもだらだらと文章が長くなってしまう。