昨日いつもの「串カツ」のお店フェンネルで、大将と「魚」の話をしました。
最近魚の種類や量が少なくなったと大将が言っていました。
鹿児島でブリは穫れているようです。
鹿児島ではブリが穫れることがなかったと大将が言っていました。
春には、鰹もいつもと違うところで穫れていたとも言っていました。
その話を聞いて、ある記事を思い出しました。
瀬戸内海の海は、工場などの排水で栄養豊かで、濁った海だと思っていました。
そして赤潮による被害も良くありました。
今は、海が澄みすぎて魚撮れなくなっているようですね。
数年前では信じられないことです。
記事には「3年に1リットルあたり0・34ミリ・グラムだった海中の窒素量は、昨年は0・14ミリ・グラムにまで減少。海水の透明度も大阪湾で3メートルから6メートルに広がった。」とありました。
透明度が上がっている。
魚の餌になるプランクトンなどが減っていることなんですね。
「10年前は1日に7〜8万円分の水揚げがあったのに、今は2万円程度。船の燃料代も高いし、ほとんどもうけはない」という状況になっているようです。
かなり大変な状況です。
瀬戸内海の海がきれいになったのは、瀬戸内海沿岸の人々が苦労して海を奇麗にした結果でしょうか?
それとも、なにかの自然現象の一つでしょうか?
もし前者とすれば、なんとも皮肉な結果になってきているのかなと思います。
一生懸命に頑張って、水をきれいにしたら、魚が減った。
むくわれない話です。
まさに、「水清ければ魚住まず」です。
日本人は真面目で、何事にも一生懸命取り組みます。
素晴らしい国民だと思います。
状況が少し変わってきたのかなと思います。
産業界でも、とことん効率化をはかり、すなわち機械化を進めて、
そして、人が働く場所がどんどんと少なくなって行き、今のような雇用情勢になったのかなと思います。
もし、後者なら、すこし恐いですね。
【水清ければ魚住まず】
「自らの身を正しくして清廉潔白なのは、よいことには違いないが、あまり度がすぎると、他人のあらを見つけてはとがめだてするようになり、しまいには友人を失い、孤立してしまうようになる恐れがあります。」(故事百選より)