いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

人のため?企業のため?

今日も介護関係の話になりました。

「介護、鉄道や不動産も 保有資産生かし運営」という記事が日経新聞の夕刊の一面に出ていました。

昨日は、介護スタッフの厳しい労働環境についての話を書かせていただきました。

これも日経新聞の記事です。

「老人ホームやサービス付き高齢者住宅といった介護施設の運営事業に、異業種から新規参入したり事業を拡大したりする動きが広がっている。これまで医療関連など事業内容が近い業種からの参入や事業強化が中心だったが、最近は不動産や鉄道会社などに広がってきた。既存事業が成熟する中、保有資産や顧客基盤を生かし、拡大する「シニア市場」を取り込む。」

「食材提供や接客サービスを生かしたワタミ、医療事務受託が主体のニチイ学館などの参入や事業拡大が相次いだ。今ではニチイ学館の営業利益の5割強を介護などヘルスケア事業が稼ぐまでに成長。」

そして最後には
「高齢者人口の増加に対し、施設の供給は不足している。厚生労働省によると高齢者施設・住宅の定員は65歳以上人口の約4%にとどまる。野村証券の試算によると、昨年10月に始まった国の補助金制度などを追い風に介護ビジネスの市場規模は25年に25兆円と07年から3倍に拡大する見通しだ。」
日経新聞10月5日「介護、鉄道や不動産も 保有資産生かし運営」より)

ビジネスとしては、うまみあがるビジネスなんでしょうね。

25兆円市場とは大きいですね。

他の市場と比べてもどれだけ大きいかわかります。

Naverまとめ」に載っていたの数点ピックアップして見ました。
2010年の数字です。

国内ゲーム市場 「4,936億6000万円」
音楽配信サービス市場 「859億9,000万円」
ブライダル市場 「2兆7,480億円」
食品宅配市場 「1兆5,844億円」
ソーシャルメディア市場 「2,005億円」
外食産業 「32兆3,542億円」
オンラインゲーム市場 「2,131億円」
家電小売市場 「9兆5,000億円」
住宅リフォーム市場 「7兆2,200億円」
医薬部外品 「1兆1,111億円」
ネット通販市場 「6.7兆円」
パチンコ業界 「21兆650億円」
太陽光発電システム市場 「3,856億円」

パチンコ市場より大きく、外食産業にも追いつかんとする規模です。

資産運用なども含めて、介護市場はうまみのある市場なんでしょうね。

昨日記事とあわせて見てみると、

この市場は人のための市場か企業のための市場か考えされます。

介護スタッフが不足する中、施設の人手不足の問題も出てくるでしょう。

そうなると、介護の質も低下してしまい、満足した介護サービスを受ける事が出来なくなる可能性があります。

反対に介護スタッフの取り合いになり、待遇が向上する可能性もあります。

そうなれば、介護を金儲けだけに介護の仕事に就職する人も増え、スタッフの室の低下も不安です。

しかし、今後高齢化がすすめば、多くの施設が必要になってきます。

介護は人のためか、企業のためか?