いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

自信をなくした日本人

昨日、仕事の帰りいつも行きつけの串かつの店でイッパイ。

シソ豆腐。

昨日の突き出しの。「天然ハマチのカルパッチョ

あてに生ビールを飲みながら、

いつものごとく大将と話をしていました。

話の途中に思い出して、

先週の金曜日に撮った夕焼けの写真を見せてみました。

変わった夕焼けの写真でしたので、大将がどんな反応するか。

ちょっと怪訝な顔をしました。

「なんですか?」が最初の言葉でした。



そのあとは、iPadに入れている私が撮った写真を大将に披露。

めったに他の人に自分の撮った写真を見せる事ないので。(笑)

大阪梅田界隈の写真とか、近所で食べたものの写真とかを次から次へを見せました。

西梅田の界隈の写真を見せた時に、

大将が「昔このあたりに服を仕立てもらった洋服屋さんがあった。」と言いました。

そこから、今度はスーツの話になりました。

スーツは昔は高かったようで、皆さん大切に来ていたようです。



今はというと、

私もそうなのですが、

スーツといっても、ぱりっとしていなくて、

よれよれで、スボン筋も入っていなようなのを見かけます。

私が最たる物かもしれません。(笑)

もっとちゃんとしないといけないのでしょうけど、

安くなって、潤沢にものがある時代ですでので、

大切にしようという感覚が減っているのでしょうね。

一種の作業着みたいな感覚になっているのかもしれません。



昔は、スーツは高かったので、大切に着ていたのでしょう。

パリットしたスーツを来ていたようです。

ズボンはアイロンをかけるか、布団の下に引いてで筋をつけるようにしていたようです。

大将も自分でやっていたようです。

私も子供頃は、学生服のズボンを布団の下にひいいて寝たことがあります。

それくらい昔はキチッとされていたのでしょうね。

「サザエさん」なんかを観るとたまに昔の家庭の様子が伺えますね。

大将が新人の会社員のときに、夏に紺のスーツを来ていると、部長から注意をうけたそうです。

夏は、ベージュ系とかの淡い色のスーツを着るものだと言われた事があるようです。

その当時は、スーツと言えば、冬、合、夏と3種類あったようです。

私は、合冬と夏の2種類で過ごしています。

気候も変わりましたから、それでかもしれません。

昔の会社組織は、上下関係がしっかりしていて、上席者は部下を見て教育して、

会社の名前を傷つかないように考えていたのでしょうね。

若い社員が飲み屋で大騒ぎして飲んでいると、

次の日、その話が取引先から上司に伝わって、その若い社員が叱られた事もあったようです。

会社の一員として、仕事終わった後も誰に見られているか分からないから、気をつけろということでしょう。

それで、会社のイメージダウンに繋がらないようにということでしょうね。

そうやって、愛社精神を育てて、会社を誇りに思える人がたくさんいたのでしょう。

それは、年功序列、終身雇用というものがあったからでしょうね。

一生勤める会社、だから会社に一生懸命に尽くす。

それが利他的行動を生んで、一生懸命に働くようになり、

それが、高度経済成長に繋がったかもしれません。

20世紀は日本人はもっと「自信」を持っていたように思います。

この考え方が絶対的に正しいとは思いませんが、

21世紀になって、その考え方を全て捨ててしまったように思います。

いい所をすこしは残すことができれば良かったのではないかと。

年功序列、終身雇用がなくなってからは、

会社員の方はいつリストラされるか戦々恐々の毎日かもしれません。

日本の風土としては、終身雇用は残すべきだったかなと思います。

いまさら無理でしょうけど、

21世紀の初めにアメリカのものをどんどん取り入れて、

会計基準もアメリカに合わしてしまい、

それからリストラが流行しはじめたように覚えています。

その時に、なんらかの対策を講ずる事で、

終身雇用は残せたかもしれません。

今の日本人は、なにも頼るものがない状況ですね。

日本人が長く寄る辺にしていた会社からは冷たくあしらわれ、

日本人全体が自信喪失状態ですね。

日本人にちゃんとした寄る辺があったら。

もっと違った日本になっていたかもしれませんね。

「自信のある日本人」がいたかもしれませんね。

※大将から昨日聞いた話の私の記憶と私の今まで見てきた記憶で書きました。事実と違っているところがあるかもしれません。
そのときはご容赦ください。拝。