いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

リフレ(適切なインフレ)や円安や株高も大切ですが、それより大切なのは、「雇用」です。

次の日銀総裁はだれになるのでしょう。
白川さんの目はなさそうです。

市場が望む次の日銀総裁は誰 政治との調整力に期待1位は武藤敏郎氏、岩田一政氏も人気高く

武藤さんが有力なようです。
武藤さんは、2008年にも日銀総裁という話がありましたが、官僚はダメということで両院で承認されず話が流れました。
それというのも、日銀の独立性を確保を重視しての結果です。

かつて日本銀行総裁は大蔵省OBと日銀OBが交代で務めるたすき掛け人事が続いていたが、28代の速水優、29代の福井俊彦と2代続けて日銀OBが就任していた[1]。福井の任期満了に伴う次期総裁人事において日銀の独立性が確保されるかが争点となる中、政府が国会に提示した武藤敏郎(日銀副総裁)及び田波耕治(国際協力銀行総裁)の総裁人事案は野党が多数を占める参議院で否決され、3月19日で総裁を退任した福井が3月20日付で副総裁に就任する白川を「次期日銀総裁が就任するまでの間、総裁の職務を代行する者」に指名した。
(ウィキペディア「白川方明」より)

2008年の時から武藤さんは、日銀総裁の有力候補でした。
そして、今年2013年、日銀総裁の任期が満了します。そこでまた、武藤さんが最有力となっています。
日銀の独立性の確保で選ばれた白川さんも、総選挙の結果、安倍さんの軍門に下ったような感じです。
そこに、武藤さんが日銀の総裁になると、
日銀のと独立性があやうくなっています。

今の状況からみて、日銀の独立性をどうのこうのと言ってるう問題ではなさそうですね。
安倍総裁「日銀法改正も」 物価目標見送りなら
この記事にありますように、政府の言う事をきかないと、日銀法改正すると安倍さんは日銀を恫喝しています。

日銀が次回の金融政策決定会合でインフレターゲットの設定を見送れば、日銀法改正に踏み切る可能性に言及した。「次の会合で残念ながらそうでなければ、日銀法を改正して、インフレターゲットをアコード(政策協定)を結んで設ける」と述べ、日銀側をけん制した。

ただ、この中で、肝心なのは、安倍さんが、日銀にも雇用について日銀に責任をもってもらうと言ってる事です。

雇用についても責任を持ってもらう」と説明。日銀が物価の安定だけでなく、雇用の安定も金融政策の運営目標に位置づけるべきだとの見解を示した。

金融だけで、景気を回復させるのは難しいです。
一番重要なのは、「雇用」です。
「金融」と「雇用」を連動して政策をおこなうことが、大切です。
アメリカの中央銀行は、金融だけでなく雇用にも関わっています。
アメリカでは、雇用について情報を集めようと思えば、中央銀行に取材いくようです。

日銀の独立性も大切ですが、選ばれ方が得ればれ方だけに、政府に勝てません。
民主党は、独立性を尊重したようです。
さらに、日銀の人は、財務省に対して劣等感を持っているという話も聞ききます。

東大で優秀な人は財務省に行くようです。
日銀には財務省に行った人より下の人が行くという話を聞いた事があります。
財務省から日銀へは人事は動くが、日銀から財務省へは人事は動かないようです。
日銀は、財務省の天下り先になってもおかしくない立場じゃないかと思います。
↑上記は、本当かどうかわかりませんが、テレビで聞いた事があります。

その日銀の総裁に、久々に財務官僚出身の総裁が誕生することになります。
しかし、
武藤さんが総裁になりそこねた2008年3月と、2013年は世界の金融の環境が全く違います。
その間に、リーマンショック(2008年9月15日)がありました。中国の台頭も著しかったです。
アメリカの財政が悪くなってきてます。欧州の債務問題もありました。
大きく金融の状況はかわりました。
元財務官僚も武藤さんに「雇用」のことが考えられるのでしょうか?

2008年に有力だった人が、2013年に通用するのでしょうか?
官僚出身(財務系)と安倍さんうまくやっていけるのでしょうか?
財務省は、安倍さんが就任すると経産省と強くつながると危機感をもっているようです。
現に、経産省の人を安倍さんの側近に置きました。
安倍政権誕生後しばらく、財務省と経産省の権力争いが起きるかもしれません。
外には見えないかもしれません。政策には影響を及ぼす可能性はあります。
それが、4月9日から、肝心な日銀総裁が財務系になるのです。
また、ごたごたしないで欲しいです。

インフレや円安や株高も大切ですが、それより大切なのは、「雇用」ですね。