いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

南海トラフ地震にどう備える。「正しく恐れて備える」

昨夜下の娘が、「48時間以内に地震くるん?」と聞いていきました。
最近、下の娘はtwitterをやっているようで、twitterからの情報のようです。
どういった根拠があってかわかりません。
起きないという確証がない状況で、そんなのを見るととぞっとするものがあります。
昨日内閣府の南海トラフ地震に関する発表があったからでしょう。


実際、私はそのtwitterをみていないのですが、ネット検索するとそれに関する書き込みを見かけました。「48時間以内に・・」を肯定するような書き込みもありました。ほとんどは、「地震はいつ起こるか分からないので、日々備えることが必要」ということが書かれていました。

 

「正しく恐れて備えを」

 内閣府の専門家作業部会は18日、太平洋の「南海トラフ」を震源域とするマグニチュード(M)9.1の巨大地震が起きた場合、被害額が最大220兆3千億円に上るとの試算を公表しました。

日本のGDPの約半分近くの額です。
半減しても100兆円を超えます。一般会計予算より多い額です。
南海トラフ地震が起きると、大阪、名古屋を含む日本の大動脈の東海道が大きな被害を受けます。
こんなことになったら、日本はどうなるのでしょう。

し かし、これで想定されている地震の規模は、「モデル検討会で想定された南海トラフ巨大地震は、最新の科学的知見に基づく最大クラスの地震である。明確な記 録が残る時代の中ではその発生が確認されていない地震であることから、一般的に言われている「百年に一度」というような発生頻度や発生確率は算定できず、千年に一度あるいはそれよりもっと低い頻度で発生する地震である

ニュースを見ていると被害額ばかりが独り歩きしているような感じです。
テレビのニュースでは大阪の街を津波が襲っているリアルなCG映像を交え紹介していました。
見ながら、「南海トラフ地震」が起きれば大阪の街はこうなるのかなと思わされました。
し かし、「南海トラフ地震」が起きたとしても、必ずしも、これだけの被害が起きるわけではないはずです。
 この想定は東日本大震災の時によく言われた「想定外」では許さ れないという、反省の立場に立ってのことでしょう。三陸沖の地震を軽く見ていたため、大きな被害を引き起こしたことを反省してのことだと思います。

しかし、発表された数字があまりにも絶望的な数字です。昨年8月には、南海トラフ地震で、最大死者32万3千人、全壊・焼失238万6千棟とする第1次被害想定も示されています。
この数字を見ると日本が崩壊しそうな感じです。

これだけ大きければ、話題性がありますので、マスコミは最大の被害額ばかりを取り上げて、報道するのでしょうね。創意工夫を凝らした映像やシミュレーションを駆使して。「危機」ものは、よく売れます。

そうしているうちに、南海トラフ地震の被害=最悪の事態を想定された被害という認識となってしまうかもしれません。それは日本だけでなく、海外の国の人ならなおさらそう認識すると思います。

 

 

これほどの被害が起きる地震にどう備えればいいのでしょうか?


大地震が来て大津波が来るという命が危険さらされ、身一つで逃げないと助からないかもしれない状況でになるわけです。
どこに逃げたらいいのか?
逃げおせても、次にやってくるのが、
食糧不足や水不足などのインフラの崩壊による長期わたる生活困窮の状態。食糧も足りない、水も足りないという、厳しい状況が長く続くことになるのはないかと想定されています。
これほどの規模になると個人できることはあまり多くありません。

今回の発表では、建物の耐震補強やインフラ整備の再点検の必要性を訴えるものでもあったかもしれません。各自治体や企業では、大地震に備えようとする動きがあるようですね。それで、被害少なくすることができるということです。
インフラの整備は必要でしょうね。
大阪は海抜が低いうえに、中心部には地下街がたくさんあります。地下鉄を利用している人もたくさんいます。そんなところに津波がきたらと思うとぞっとします。
政府も公共事業費を強靭な列島づくりに傾けてほしいものです。
国が災害に強くなり、公共事業で国内にお金が回るようになります。

個人個人でも最低限のものは用意していたほうがいいかもしれません。

・地震のあと数日は過ごせる水と食料を確保しておくことを考えます。
・家族が落ち合う場所なんかも事前に決めておく必要もあります。お互いがわかるサインなんかも決めているといいのかもしれません。
・懐中電灯やマッチ、ライター。
・スマホなどの通信機器(使えるかわかりませんが)を充電するバッテリー。
 スマホは災害時に役に立つアプリがたくさんあります。
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・耐寒毛布。(大きな地震は冬や寒い時に起きていることが多いです)
・家具などの転倒、落下に備える(つっかえ棒や家具の位置に気を付ける)
・消火器
・けがをしたときの備え。
東京消防庁のサイトに参考になるページがありました。「地震に備えて」


★今回の専門部会の内容は次のページで見ることができます。事細かに書かれています。( 南海トラフ巨大地震の被害想定(第二次報告)について