「中二病」という言葉を、テレビのアニメ以外で、聞いたのは初めて。
情報バラエティー番組で、最近若い人がtwitterなどのソーシャルに投稿するために行き過ぎた行動をする人を評して、「中二病」と言っていました。
非常識な写真をおもしろおかしく、twitterに投稿して問題になりました。
twitterは炎上したようです。
飲食店の冷蔵庫に入った写真を投稿
「ステーキハウス・ブロンコビリーの店員か?→冷蔵庫に入って遊ぶ画像をツイートし炎上 」
食品陳列ケース中に入った写真を投稿
「 炎上のピザーラ店員は西友でもご乱行 店は臨時休業し清掃「速やかに警察へ連絡致しました」
地下鉄の線路に降りた友達の写真を投稿
大阪の市営地下鉄の線路に降りた友達を撮って「人身事故なう」などと投稿した高校生もいました。
なかなか過激というか、ソーシャルで注目を集めるためには、こんなことまでしないと行けないと思っているのでしょうか、あまりにも悪ふざけが過ぎます。
会社から相当な額の賠償を求められているケースもあるようです。
これを称して「中二病」とそのテレビで言っていました。
また、なぜ中二病というのか、中一では小学生の面影があり、子供っぽすぎ、中三は受験で忙しいから、中二なのではないかということも言っていました。
体だけはどんどん大きくなり、年齢とともに縛られる事がすくなくなり、行動範囲がひろくなって、行動の自由度が増えて、しかし、精神的には、中学生の子供のままというのが中二病の症状なのでしょうね。
中二病(ちゅうにびょう)とは、「(日本の教育制度における)中学2年生頃の思春期に見られる、背伸びしがちな言動」を自虐する語のこと。ラジオ番組『伊集院光のUP'S 深夜の馬鹿力』内で伊集院光により作られた。転じて、思春期にありがちな自己愛に満ちた空想や嗜好などを揶揄したネットスラング。「病」という表現を含むが、実際に治療の必要とされる医学的な意味での病気、または精神疾患とは無関係である。
ウィキペディアにこのように書かれていて、私の思っているのとは違った感じです。
さらに、読み進むと
『中二病取扱説明書』という本が出版されているようです。それには「中二病」にはタイプがあるようです。
ライトノベル作家塞神雹夜(さえがみ ひょうや)の『中二病取扱説明書』によると、
中二病には主に以下の3つのタイプがあるとされる。
DQN系 反社会的な行動や不良を演じ、格好いいと思い込んでいる。根は真面目であったり、臆病であったりするので本当の不良にはなりきれない。喧嘩や犯罪行為に対する虚言が多い。「DQN」とは『反社会的な人』や『迷惑な不良系』を表すネットスラング。
サブカル系 流行に流されずマイナー路線を好み他人とは違う特別な存在であろうとする。別にサブカルが好きなわけではなく他人と違う趣味の自分は格好いいと思い込んでいる。
邪気眼系 不思議・超自然的な力に憧れ、自分には物の怪に憑かれた事による発現すると抑えられない隠された力があると思い込み、そのような「凄い力」がある自分を格好いいと思い込んでいる。また、そういった設定のキャラクター作りをしている
- 作者: 塞神雹夜
- 出版社/メーカー: コトブキヤ
- 発売日: 2008/12/20
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 30人 クリック: 1,522回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
今回のお騒がせ事件は、「中二病」の「DQN系」と考える事ができますね。
中二病は、若い人だけではありません。50歳になっても「中二病」になる可能性があるかもしれません。(笑)
千野帽子は小説『ドン・キホーテ』を「主人公は色メガネを通して世界を認識している。人々は彼を言いくるめるためその妄想を否定せずに付き合ってやるが、そうしてますます彼は自分の妄想にのめり込む」という悪循環から、「50歳からの中二病」という副題を付けたいとしている
そういえば、最近の大人は子供っぽくなりました。私も例にもれず娘が録画しているアニメを見て楽しんでいます。
通勤の電車の中では、PSPやスマホでゲームをしている人をよく見かけます。ちなみ私はゲームはしません。私は、電車の中では、日経新聞のニュースを見たりしています。(笑)最近はマンガを見ている人は減ったような気がします。おそらくスマホでマンガを見たりしているのでしょう。
私がはじめて「中二病」という言葉を聞いたのは、娘が録画していた「中二病でも恋がしたい。」と言うアニメでした。「京アニ」のアニメです。
全編見た訳ではありません。コミックを読んでいません。
しかし、わりと面白かったです。
TVアニメ『中二病でも恋がしたい!』PV - YouTube
だいたい次のような感じだったと思います。
高校になった主人公小鳥遊六花は、無口で常に右目に眼帯をつけ左腕に包帯を巻いて通学。クラスにはなじめず、SF特撮ヒーローもののヒーローインと信じ込み、その役になりきった言動。そのヒロインの必殺技が「邪王真眼」、眼帯は「邪王真眼」の技を繰り出す時にはずします。ウルトラマンゴッコをずっとやっているような感じでしょう。しばらくして、下の階に住む同級生の勇太と知り合います。勇太もかつては「中二病」だった時があったようです。勇太は「中二病」の六花が気になるのか、六花のそばにつきそって、六花の言動をフォローしていました。その六花のまわりに同じような生徒があつまってきます。そういった仲間の中で繰り広げられる、学園ラブコメディアニメです。ビデオを見ていると、どうも六花がこのようになったのは、大好きだったお父さんが亡くなったのが原因のようで、未だにお父さんが亡くなったのが信じることができず。現実逃避をしているようでした。その症状がヒーロー気分の言動になっていたのでしょう。そして、徐々に現実に見え初め、落ち込んだとき、どんなバカな事をしても、いつもそばにいる勇太の存在が気になりだしてきます。そして、自分が勇太の事が好きだと気づいた時、六花の「中二病」が治るというストリーだったと思います。
「中二病」は心に負った悲しみ、寂しさから発症するのかもしれません。多人数で前述のようなバカな事をする若者も、一人一人は寂しく、一緒に派手な事をやろう、そして、twitterに投稿して人気者になろうという気持ちがあったのかもしれません。
「中二病」は、誰もが持っている大人になりきれない幼い心が傷つく、現在の日本ならではの新しい心の病気かもしれませんね。
簡単にいうと「子どもがえり」?
戦後の教育を受けた人は発症しやすいかもしれません。(笑)