雨が降ったあと、たけのこが次々に出てくるところから》物事が相次いで現れることのたとえ。
今、テレビをにぎわせているメニューの表示と異なる食材を使ったことについて、
阪急阪神ホテルズを皮切りに、次から次へと、偽装というかメニュー表示と異なる食材を使ったことが発表されています。
さすがに政府も、ほってはおけないと関係省庁、消費者庁、厚生労働省、経済産業省、国土交通省が集まって事実の把握と対応を検討するようです。
まさに「雨後の筍」のようにです。
テレビのニュース解説者の話によります。
今が、不祥事を出すチャンスだから次から次へと、発表されているとおっしゃっていました。
この時期をずらすと、後でわかった時に、「なぜ、隠していた」と厳しく責められることになるから、「今のうちに出してしまえ」という考えだと解説されていました。
不毛な旬ですね。(笑)
日経新聞の電子版を見ると、とても数が多いので、どれだけあるのか、興味本位で、記事の中から抜粋してみました。他のサイトも見てみました。
これで、全部できたかどうかわかりません。重複があるかもしれません。
以下のような感じです。
「三笠」は近畿日本鉄道系ホテルに入るのでしょうね。
- 松山市の道後温泉街にある明治元年創業の老舗旅館「大和屋本店」:脂肪注入肉を「ステーキ」と表示していたとホームページなどで明らかにした。
- 高島屋:百貨店5店舗とショッピングセンター1施設にあるレストラン:「車エビ」と表示したエビに「ブラックタイガー」を使用したり、「ステーキ」と表した肉に「牛脂注入した加工肉」を用いたりしていた。
- ザ・リッツ・カールトン大阪:既製品のジュースをフレッシュジュースと
- 近畿日本鉄道系ホテル:牛脂注入肉をステーキと
- 東急ホテルズとホテル京阪:表示と異なる食材を使用していたことを明らかに
- 丸松坂屋百貨店や小田急百貨店:過去に販売したおせち料理でも「車海老(えび)」との表示でブラックタイガーを使用
- 三越伊勢丹グループ内では日本橋三越など8店舗のレストラン13店、伊勢丹会館での1店の合計14店:「芝エビ」「大正エビ」と表記していたメニューで「バナメイエビ」を使ったほか、「牛フィレ肉」では「加工肉」を使用するなど、全部で52のメニューで誤表示
- 東急ホテルズは運営する全国20ホテルのレストランや宴会場:メニュー表示と異なる食材を使ったケースがあったと発表(「芝海老」を使っていると表示した料理にバナメイエビを使う)
- ホテルオークラ(系列の13ホテルと関連会社3社のレストラン):ニュー表示と異なる食材を使っていたと発表した。計235品目に上る。約13万食、2億円相当を販売。
- 山形グランドホテル(山形市本町)、山形国際ホテル(同市香澄町)、東京第一ホテル米沢(米沢市中央):メニュー表示と異なる食材を使っていた。
- JR四国の子会社「徳島ターミナルビル」が運営する「ホテルクレメント徳島」(徳島市)の和食レストラン:「和風ステーキ膳」(3811円)に牛脂を注入した肉を使っていた。
- 阪急阪神ホテルズのグループに加盟する第一イン新湊(富山県射水市)と富山第一ホテル:牛脂注入肉を提供しながら、計5品目でメニューに「ステーキ」と虚偽表記していたと新たに発表。
- 日本郵政は運営する「かんぽの宿塩原」(栃木県那須塩原市):メニューに牛脂注入加工肉の使用を記載せずにステーキを出していたと発表。
- 帝国ホテル東京・帝国ホテル大阪:既製品のジュースを「フレッシュジュース」の名で提供
阪急阪神ホテルズの前にも今年は
- 東京ディズニーリゾートの3ホテル:車エビと表示しがらブラックタイガーを使った料理を提供(5月)
- グランドプリンスホテル高輪など都内4ホテル:地鶏と表示できない国産鶏肉を「地鶏」とメニューに記載(6月)
こんなにも、あります。すごいです。
私は、グルメではありませんので、美味しというか口に合って安全であれば食材にはこだわりません。
車エビとブラックタイガーの味も形の違いもわかりません。(笑)
てんぷら、エビチリにしたりしてしまえば、あとは調理師の腕次第で、味の差がでるのかと思っています。
神戸肉と松坂肉の味の違いもわかりません。
ただ、肉に関してはブランド牛があります。それぞれのブランドそれぞれの努力していい牛を育てようとされています。
同じブランド牛でも部位や等級で食感や味わいは変わります。
特に、ステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きなど肉が主体の料理は、肉によって味が全くかわると思います。
反面、肉を使った料理でも、牛丼は、アメリカ産であろうがオーストラリア産であろうが、私には味の違いがわかりません。
しかし、吉野家はアメリカ産の肉にこだわりました。
しかし、 吉野家はアメリカ産牛肉にこだわったため、牛丼チェーンのトップの座を「すき家」のゼンショーに取られることになったのでしょう。
食材の問題は料理を提供する店にとっては、大切な問題です。
表記した以上は、何がなんでも、その食材を使った料理を提供するべきでしょう。
これはお客さんとの信頼の問題ですね。一種の契約見たいなものです。
吉野家はそれにこだわったのでしょう。こういったこだわりは、少なくなってきたように思います。
今回の問題の原因として、「知らなかった」「勘違いしていた」見て見ぬ振りとかいう理由を聞きます。
素人考えですが、
これは、もうモチベーションの問題でしょうね。
そのモチベーションを高めることができなかった企業はもとより、経営者のモチベーションを高めることができなかった金融経済政策も大きく影響しているのではないでしょうか?
ずっと日本はリストラブームが続いています。
経営者にとって、リストラはその場しのぎの逃げ口上のようなもので、
経常利益や株価、ROEやなんらやの会計の数字に追われ、
経営者の多くが雇われでしうし、そうでなくとも、トップの座は虎視眈々と狙われています。
数字が下がれば株主や銀行や親会社から責められます。派閥争いの材料にされかねません。
親会社のある会社の社長も役員に親会社から数字に明るい人が派遣されて、数字に追いまくられ、
本業へのモチベーションも上がら内のかもしれません。
ただ、「リストラ」と言っていれば、銀行や株主の矛先をゆるめることができるのでしょう。
そして「リストラ」といえば、コスト削減、そして、伝家の宝刀の人員削減。
そんな中で、従業員モチベーションがあがるでしょうか?
だから、低価格と食材の良さをアピールしてお客を呼ぶようなことをしなければならなくなるのでしょうね。
コストと調理士モチベーションを上げることで、コストに見あった食材で、良い食材を使わなくてもおいし料理とサービスが提供できるようになるのではないでしょうか。
そうすれば多少高くてもお客さんを呼ぶことができるようになる可能性もあります。
低価格と食材の名前に頼らずにお客さんを呼ぶことができると思います。
デフレ脱却の一助になるもしれません。
素人考えですが、今回の騒ぎを見て感じました。
食の安心安全。
牛肉にはランクがあります。
肉の評価で「A5」とか聞かれたことあるかと思います。
歩留まり等級 高い方から A、B、C
肉質等級 高い方から 5、4、3、2、1A5はいい肉です。
ブランド肉が全てA5ではなく、ブランド肉でもA1の肉もあるようです。
食べるほうとしては、ブランドも気になりますが、肉質等級が気になりますね。
こうした牛肉へのこだわりがある反面、
牛脂注入肉のような加工肉もあります。
牛脂注入肉にはアレルギーをひこ起こす成分が含まれているようです。
麦とか
牛肉と牛脂注入肉とは全く別の食材と考えた方がいいでしょうね。
アレルギーは人命に関わる問題ですから。
今回のことでも、よく問題が起きなかったものだっと思います。
医食同源とも言います。
食は人の根本でもあり、楽しみでもあります。
安心して、美味しいと思える安全な料理が食べることができればいいなと思います。
安心安全に心がけて欲しいですね。