「御座候」
関西以外では馴染みがないと思います。
今回の「御座候」は、 「ござある」の尊敬語・丁寧語のことではありません。
食べ物です。
数年前までは、「御座候」という食べ物があるのは知っていました。
食べたことがありませんでした。
ただ、父が好きなようなので、最近は、ときどき買って帰るようになりました。食べるようになりました。
美味しいです。
何かというと、一般的には、回転焼き、大判焼きのお店の名前です。
そこで売られている食べ物のことも「御座候」といっています。
創業60年。
姫路から神戸大阪で売られていたのでしょう。
1個80円です。
店舗は、北海道や関東、中部、中国四国にあるようですが、
関西が一番多いです。
なんせ本社が姫路にありますから。
売っているのは、「御座候」が中心。
赤あんと白あんの2種類のみです。
お店で焼いています。
焼いているとこを見ることができます。
焼きたてを食べることができます。
焼いているところを見ていると面白いです。
丸いくぼみがいくつもある銅板の丸いくぼみに生地をリズミカルに落とし込んで、ころ合いをみて、あんをリズミカルに生地の上に、同じ量を目分量で乗せていきます。
あんは銅板の上に焼かれている半分だけに乗せます。
焼けてきた頃に、あんを乗せていない焼けてきた生地をあんがあるところに乗せて行きます。
「御座候」の形に仕上がります。
焼き具合よく、よい色、生地も柔らかく、あんこもたっぷりで、これで80円。
値うちあります。
ただ、1個80円の「御座候」だけで、採算が合うのか不思議に思っています。
ちなみ、私の家の近くの回転焼きは、ちょっと焦げていて、生地が厚くちょっと固めで、1個90円です。
それを思うと「御座候」は、本当に値うちあります。
しかも、
店舗は阪神百貨店の地下のフードコートや、改装された大阪駅、新大阪駅などの家賃の高そうな所にあります。
家賃が高いのに、家賃を払うのにどれくらい1個80円の「御座候」を売らないといけないのか、本当に不思議です。
見ていると、お客さが絶えることはあまりなさそうです。
行列ができています。
お客さんが並んでいないと思っても、すぐに人の列ができます。
1個、2個、4個、10個と買っていきます。
年配のお客さんが多い感じ。
昔からの根強いファンがたくさんいるように思います。
店内は焼く人と、レジの人と包装する人と役割あるようです。
焼くことを見せることも宣伝なのでしょうね。
見ていると、いい色に焼けた「御座候」が食べたくなります。
1、2個だと紙の袋に入れてビニール袋に入れてくれます。
4つだと箱に入れて包装してくれます。
お店の方はその箱の包み方も慣れたもので、ササッと包んでいました。
1秒ぐらい?
これは技だなと思いつつ、いつも2個買って帰ります。
2個ですから紙の袋に入れてくれます。(笑)
でもこれで採算あうのか不思議です。
店頭にはあずきのレトルトも売っていますが、買っている人を見たことがありません。それでも1つ360円とかです。
ちょっと試算してみました。
1日1,000個売れるとすると
一日8万円の売り上げ、1カ月で240万円。
一人平均2つ買うとすると500人のお客さん。
営業時間10時間ぐらいとすると
1分に1.67個ぐらい売れている勘定ですね。
店の前でお客さんが絶え間なくやってくれば、達成できそうな数字ですね。
なんか儲かっていそうな感じがしてきました。
しかし、日々ちゃんとしていないと、すぐお客さんは逃げてしまいます。
地道に丁寧に、ファンを逃がさないことがが求められますね。
これは商売の基本かなと思います。
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