いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

ちょっと 憶測 。ある本をめぐる

「京都」が本の題名になっている本をよく読む。

いろいろな人の逸話がでてくる。

その多くが政権の争いに関することだ。

戦(いくさ)があって、多くの人が亡くなる話だ。

無念のうちに亡くなる人の話も多くあった。

桓武天皇平安京に遷都した理由も、

無念のうちにというか無実の罪で流罪になり、非業のうちに死んだ人の怨念を恐れて、

遷都間もない「長岡京」から「平安京」へ遷都した。

 

学問の神で有名な菅原道真の話は有名だ。

忠臣として名高く、宇多天皇に重用されて寛平の治を支えた一人であり、醍醐朝では右大臣にまで昇った。しかし、左大臣藤原時平に讒訴(ざんそ)され、大宰府へ大宰員外帥として左遷され現地で没した。死後天変地異が多発したことから、朝廷に祟りをなしたとされ、天満天神として信仰の対象となる。現在は学問の神として親しまれる。(ウィキペディア菅原道真」より)

別に間違ったことをしたわけでなく、正しいことをしていて、ある日急に罪問われる。

後鳥羽上皇の女官の松虫、鈴虫が法然の弟子安楽、住蓮が念仏説いているところに通いその説法に感銘ををけ二人は出家してしまった。

それが上皇の怒りに触れて、専修念仏禁止令が出され二人はほか2名が死罪、法然親鸞などが流罪にされた。

 

昔の人は政争なので破れ、非業のうちに亡くなった人の怨念をおそれた。

時同じくして、よく災害が起きたこともあるのだろう。それが祟りとと思い恐れた。

神として祭その怒りを納めようとした。

こうして後世に名を残すことができる人はよいが、

正しいことを言って、時の為政者に恣意的に排除されてた人は数余りあるだろう。

こういったことはいつの時代もある。

 

話は変わるが、 

アマゾンで、「ケインズ」について面白い話がないかと検索していた。

面白そうな題名の本を見つけた。

マルクスケインズも触れなかった 嘘まみれ世界金融の「超」最大タブー お金はどう作られ、どうなくなっていくのか」という本を見つけた。

経済学のタブーを書いた本で面白そうだと思った。

アマゾンでは売り切れで入荷待ちだった。

新刊書でアマゾンにして珍しい。

楽天では見つからなかった。

紀伊国屋でありそうなので、リアル店舗に買いに行くことにした。

経済関係の棚にはなかった。

普通「マルクス」「ケインズ」などの文字があれば、経済の棚かと思う。

書店の検索端末で探し、ある場所をプリントアウトした。

それを店員さんに見せて、案内してもらった。

あったのは、経済の棚ではなかった。

棚の上のほうに表紙が見えるように置いてあったのは、

「精神世界」の棚だった。

この本両側には、全く関係ない本が、

この本は精神世界の話というのだろうか?

置き間違えたのか、わざわざ表紙が見えるように置いてあるぐらいだし、

タイトルも精神世界とはあまり関係ない。

これはなにかあるのかなと思った。

内容も、特に政権批判があるわけではないが、経済学の古典派、新古典派マルクスケインズ、マネタリなどの経済学の考え方には、大切なものが抜けているということが書いてあった。

それは、通貨発行権

通貨発行権は、政府にはない。

銀行にある。

通貨は、銀行が融資をすると同時、銀行の勘定に銀行の資産である貸付金と同負債である預金が発生する。

これで、通貨が世の中に生まれるという。

通貨誕生の話が載っていた。

ほかに、GDPについてもあった、今の金融緩和のお金は、投資家などの金融にはよいが、GDPに関する(消費や設備投資)にはあまり影響を及ぼさないなど。

アベノミクスは、赤字国債枠のなか財投や成長戦略をしようとしているが、財投するために結果、年金や医療費などの社会保障が切り詰められるようになった。

こういった政策を進めれば進めるほど、金融にお金が流れ、格差は広がるばかりともあった。

たぶんこれらがタイトルにあるタブーということになるのだろう。

もしそうなら、世界で行われている金融政策だけではなく、アベノミクスは致命的なことになる。まったくこの4年間無駄なことをしてきたことになりかねない。

株価は上がっても、デフレは脱却できていないという。

なかなかおもしろい本だった。

もし、この通りすれば、デフレが脱却できて、経済成長ができるとしても

この考えは、広く広まることはないのだろうと思う。

そこに立ちはだかるのが、政治家や官僚、銀行など上でいい生活をしている人たちの利権や上の人のプライドなど。

この考えをもとに実施することもかなり難しいかもしれない。

だから、売れないように紀伊国屋でまったく違う棚におかれたり、楽天ではなかったり、アマゾンで売り切れになっていて入荷未定になったりするのかなと思った。

それか、人気がありすぎるからかな?

 

正しいと思われることでも、時の支配者の意にそぐわないことは、世の中から排除されることになる。

正義が常にまかり通らないのが人間社会の常。

たまたま偶然に楽天とアマゾンと紀伊国屋書店であったことで、

こうかなと、面白半分で憶測をしてしまった。

 

時代は流れて、人も増えて、人は少しでも進化したと思えるように、

いろいろな意見を求めて、利権やエゴなどではなく、

認めることができる時代になればよいと思う。