いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

愛猫ミーコの思い出。

今週のお題「ペット大好き!」
今は、マンション暮らしなので、ペットを飼うことができません。

昔、実家には猫がいました。

もう40年近く前のことです。
私が小学校5年生の頃。
一匹の猫が私の実家に迷い込んできました。
三毛猫でした。
「オス」なら値打ちがあるのですが、「メス」でした。
「メス」だから捨てられたのかもしれません。

私の実家は食べ物を扱っています。
それもあって母親は、本当は飼いたくなかったようです。
それで、私が何度も捨てにいきましたが、その都度戻ってきました。
仕方なく飼うことになりました。

名前は、単純に三毛猫なので「ミーコ」
ミーコは長生きしました。
私が小学校卒業して、中学校、高校、大学と進み、そして就職、転職、結婚、第一子が誕生した時も健在でした。
約20年は生きたでしょう。

自由気ままに生きた20年

はじめ店だけで飼うつもりでした。
月日が経つうちに、台所まで進出するようになり、
知らないうちに、家の中まで入ってくるようになり、
家の一番いいところを占拠するようになりました。
ついに、寝る時は、母親の布団の上で寝るまでになりました。


ミーコが来て以来、徐々に存在感を強め生きました。
そして、家族のライフサイクルの中心的存在になりました。
家をあけることができなくなりました。
ミーコの餌をダイエーで飼って帰るのも私の役目になりました。
そうしてミーコは、家族同様に自由気ままに暮らしていました。

しかし、躾をちゃんとされているのか、家の中でそそうをすることもなく。
店の商品をかじったりすることもしませんでした。
いたずらをすることはありませんでした。
ただ、家の建具はミーコの爪痕だらけになりました。

ミーコが来てよかったのは、ネズミが居なくなったことでしょうか?
あの時代は、ネズミが多くいました。ネズミが店の商品をかじることもよくありました。
当然のことながら、ミーコが住むようになってネズミが減りました。

そして、
時々、外で取ってきたネズミを持って帰ってきます。
そして、母親に見せます。(「取ってきたよー」って感じ)
ほかに、雀をとったり、鳩を狙ったり、野生丸出しで、近所を走り回っていました。
時には、近くの工場に侵入して、染料を身体いっぱいにつけて帰ってくることもありました。
しばらく行方不明になったり、自由気ままに暮らしていました。

ミーコは、子供は一度だけ生みました。
その後はかわいそうですが避妊の手術をしたので、ミーコが子供を産んだんのこの時だけ。
子供は4匹うまれました。2匹だけ引取先がありました。
そのうち一匹(オス)は近所にもらわれていきました。
その子供が、ミーコを訪ねて毎日やってきます。
朝から、親子で実家の中を、「どっどっどどーーー」と走り回っていました。

ミーコは子供を生んでから暫くして乳がんになりました。
手術をして助かりましたが、
そのとき、母親がミーコを連れて、近くの動物病院(近くといってもちょっと離れていました)へ雨の中自転車で連れて行っていました。
また、あるときは毛が抜け出して、身体の所々の毛が抜け落ちしまったこともありました。
長くいきていると病気もします。
その度に母親がミーコを病院に連れていていました。
ミーコはいろいろを母親に手間をかけていました。
私はミーコと遊ぶだけで、何もしませんでした。
娘が欲しかった母親はミーコを娘のように可愛がっていました。
ミーコを一番かわいがっていたのは母親でしょうか。

いくら長生きでも寿命は来ます。
猫は、死ぬ時は身を隠すと言われていましたが、ミーコは違いました。
ミーコは母親の枕元で死んでいたそうです。

なぜか実家に入りたがる向かいの猫

ミーコが死んでからもう15年ぐらいになります。
未だにミーコのにおいが残っているのか、向かいのオス猫が実家に入ろうと狙っています。

夜、私が実家に帰ってきたのを見つけると、すり寄ってきます。
そして、玄関の戸をあけるのを狙っています。
油断すると玄関の戸をあけた瞬間、私の足下を走り抜け、
私より早く1階を通り抜け2階まで駆け上がります。
私は追いかけて、捕まえて猫を外まで連れて行きます。

父親が元気なときは、この猫をかわいがっていたようです。
猫に決まった行き先があって、そこに行って何か食べ物をもらったりするようです。
そのルートに実家も入っているのでしょうか?
それともミーコの匂いが残っているからでしょうか?
その猫は、なんとか実家に入ろうします。

しかし、猫は好きですので、
実家に行ったときに、猫がすり寄ってくると、なでてやったりしてちょっと相手をして上げます。
そして、すこし話をして上げます。
ペットを飼っていない私にとっては、この猫はひと時のペットです。

この猫もミーコと一緒でたまに行方不明になるようです。
向かいの家のご主人が夜に猫の名前をよんで探していることがありました。
猫は気ままですね。
また、その気ままで身勝手なところが可愛いです。