いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

ありえない話 「マイナス金利」

金融緩和の行き着く先「マイナス金利」かなと冗談半分でそんなこを考えてみたことがあります。

あまりにも非現実的で、どう考えてもありえません。

マイナス金利なんてあり得ませんよね。

1年償還の国債で金利マイナス-1%(笑)

この国債で1年後10,000円の償還金を受ける為に、

今この国債を買うときには10,100円を支払うのです。

10,100円支払って、一年後に10,000円を得る。100円の損失ですね。

お金を貸す人が、元本を貸した上で、金利も借り主に支払うということです。

どう考えても、ありえませんね。



いまそれが脚光をあびているようです。

低金利でもデフレ経済の出口が見えない今となっては、

低金利より低いマイナス金利もありってことなんでしょうか?

日経ビジネスのサイトに次のコラムがありました。

定着するマイナス金利、銀行再編の引き金となるか 滞留するマネーを刺激する劇薬の合理性

マイナス金利今ヨーロッパであるようですね。

「ユーロの債務危機や米国の「財政の崖」と並んで、がぜん国際金融市場の注目を集め始めたテーマが「マイナス金利」である。金利はゼロが下限であるというのが市場の常識であったが、実際にマイナス金利が存在し得ることが欧州で証明されたからだ。ほんの少し前まで、マイナス金利とは1970年代にスイス中銀が為替管理の一環として用いていた歴史上の遺物でしかなかった。」

この記事を見たとき、とうとうココまできたかと、おもわず苦笑い。

筆者の方は、ミヒャエル・エンデが描いた『モモ』の例にとって説明していました。

「画期的だったのは「時間貯蓄銀行」という舞台設定である。

 主人公のモモは、友人たちが利子につられて時間をその銀行に預けることで逆に時間に追いまくられ、結果的に人生の意味を失うことに気付いて、その銀行家たちを消滅させる、というストーリーである。 」

「れだけ見ると、余裕なき現代社会へのありふれた警告メッセージのように聞こえるが、エンデの命題は、実は「時間泥棒」というコンセプトを通じて貨幣の胚胎する本質的問題を指摘することであった。この本は子供向けファンタジーの形式を借りた、手厳しい「反金利運動」の物語だったのである、モモが取り戻した「時間」は、「貨幣」のアナロジーだったのだ。 」

マイナス金利だと、お金を使わないとお金が消えていっていまうことになります。

毎年、金利分減っていくのですから。

お金よりも物を持とうする傾向になるのでしょうね。

金融政策だけで、デフレを解消するのはもう限界ということでしょうか。

金融政策以外の違う手を考えることはできないのでしょうか?

マイナス金利は、日本には、遭わないでしょうね。

マイナス金利になると銀行の存続が危うくなるそうです。

そんなことを日本がするわけありません。

日本国にとって銀行は預金者のお金を使って国債を沢山引き受けてくれる大事な顧客ですから。

本当に何でもありの時代になってきましたね。