「負けて、勝つ〜戦後を創った男・吉田茂〜」
9月8日NHK主演連続ドラマで始まります。
全5話です。
渡辺謙さんが吉田総理役をやるようです。
大変興味あります。
この時代の政治は大変面白いです。
小説「吉田学校」を読んで大変興味を持ちました。
吉田総理は、戦後、瓦礫の山となった日本の復興に尽力した宰相です。
賛否はあるかもしれませんけど、今の日本の基礎を作った人だと思っています。
リーダーシップがあって、日本をどんどん引っ張っていきました。
吉田総理の後が、鳩山一郎氏が総理大臣になりました。
鳩山由紀夫氏の祖父です。
その後、石橋総理、岸総理と続き、
池田総理の「所得倍増計画」は有名です。
ちょうど私が生まれた年です。
「 池田内閣は、「国民所得倍増計画」を政策の目玉として掲げました。池田首相は、独特のダミ声で“10年間で月給が2倍になる”と分りやすい説明を行ない、国民に強くアピールしました。「所得倍増という経済政策の問題で国民統合を実現したのは、日本の政治の画期的な転換」でした(中村隆英「昭和史Ⅱ」)。この計画は、道路、鉄道、工業用地など産業基盤の公共投資を軸にし、社会福祉の増進や農業保護にも一定の予算を振り向けることにより、年率7,2%の経済成長を想定していました。計画期間の61年から70年の間の実績は10.9%と上回りました。国民1人当りの消費支出は10年で2.3倍になり、「東洋の奇蹟」と呼ばれました。」(法学館憲法研究所「所得倍増計画 ― 高度経済成長の時代」より)
そして、池田総理は、喉頭癌で東京オリンピックの閉会式の翌日の10月25日に退陣を表明した。
池田総理は、吉田学校の筆頭であり、「宏池会」の領袖でもありました。
「宏池会」は池田派→前尾派→大平派→鈴木派→宮沢派→加藤派と引き継がれ
多くの総理大臣を輩出しました。
今の自民党の総裁は池田総理が作った派閥の流れを汲みます。
池田総理が退陣した後を引き継いだのが佐藤総理です。
佐藤総理と言えば、非核三原則やアジアの平和への貢献を理由としてノーベル平和賞を日本人で初めて受賞しました。
佐藤総理は長期にわたり政権を維持しました。
1964年11月9日から19727月7日までの8年8ヶ月の長期でした。
この時代は日本がちょうど高度経済成長している時代でした。
その波に乗って、決して順調ではないにしろ、政権を維持する事が出来たのだと思います。
その佐藤政権を引き継いだの田中総理でした。
田中総理は、佐藤派のその大多数を掌握して分派し総理大臣になりました。
田中派は自民党内最大の派閥でした。「田中軍団」とも呼ばれていました。
今の「経世会」です。
テレビで見ていると、やりたい放題といった感じでした。
田中派には、
そして中堅には竹下派七奉行と呼ばれた羽田孜氏・橋本龍太郎氏・小渕恵三氏・小沢一郎氏・梶山静六氏・奥田敬和氏・渡部恒三氏、他に綿貫民輔氏、野中広務氏とテレビでよく聞く名前の政治家が沢山いました。
中堅の中で羽田孜氏・橋本龍太郎氏・小渕恵三氏は総理大臣になっています。
小沢一郎氏は、若い時に総理になる機会があったのを覚えています。
それほど実力者があつまった派閥でした。
竹下登派→小渕恵三派→橋本龍太郎派→津島雄二派→額賀福志郎派
佐藤総理の後、田中角栄氏は福田赳夫氏を破り、政権の座に着きました。
福田赳夫氏の派閥は反主流派でした。
吉田総理の流れから言うと傍流にあたります。
しかし、今の自民党は福田氏の派閥が多くの総理を輩出しています。
福田総理の派閥に安倍晋太郎氏がいました。
プリンスと言われ総理の有力候補でした。
総理大臣になれませんでした。
息子の安倍晋三氏が父の遺志をついで総理になりましたね。
この派閥は、森総理、小泉総理、安倍総理、福田総理と立て続けに総理大臣を輩出しています。
この派閥は清和会です。今の町村派です。
戦後政治の歴史は複雑で、浮き沈みがあって大変面白です。
最近の総理大臣は二世三世政治家が多いですね。
・小泉総理は三世。
・安倍総理は、特別ですね。親族に政治家が多いです。
父が安倍晋太郎氏、父方の祖父は安倍寛氏(政治家)、母方の祖父は岸総理、
大叔父が佐藤総理どそうそうたるメンバーです。
・福田康夫総理は二世(父が福田総理)
・麻生総理は三世(祖父は吉田総理)
・鳩山由紀夫総理は三世(祖父は鳩山総理)
今の政治家は、二世三世とか四世の方もいらっしゃいますね。
今の時代をカジ取りするには、
吉田総理のようにリーダーシップを持った総理が望まれるのかもしれませんね。