読むのが遅いので、まだ以前紹介した「子産」を読んでいます。
帰宅の電車中で読んでいると上記の文言が出てきました。
主人公の子産は、鄭という春秋時代の小国の武将の子供でした。その子産の父が外交デビューで出かけるとになりました。最初の行き先は、同じくらい小国の魯という国のでした。魯は周の創始者の弟で、周王朝の立役者の周公旦の国です。周初期の昔ながらの習慣の残る国でした。武将である子産の父にとっては苦手な国でした。それを案じてか、子産は父のために、出かける前に、魯に行った時の助言として伝える言葉としてはと、父に直接ではなく、父に同行する先生に言伝ました。その時の子産は先生の先生に先生と一緒に教えを受けほどの見識を身につけていました。先生も父も子産の見識には一目を置いていました。この言葉を先生に伝たのは、父に聞かれないことを父に言うのは「礼」を欠くことになり、子産から直接言えなかったためです。子産は、父はおそらく子産が何か言わなかったか先生に聞くだろうとわかっていたようです。それで先生に言伝したのでしょう。
そのことを聞いた父は何のことわかりませんでした。そして、魯の国での会談も順調に進み、最後に魯の大臣から助言をこと求められました。その時の、何ら助言が浮かばなかった父は、息子子産が先生を通じて伝えた「持つことは、持たざることとに劣る」と大臣に言いました。
その後、大臣は子産の父の言っている意味がわからず。同僚の大臣はたちと考えました。言った本人である子産の父も意味がわからずに言ったのですから簡単にわかるはずありません。このとで、子産も父の評価が上がりました。
どの時代も国財政は大変なようです。春秋時代の鄭や魯の小国は、晋か楚のどちらかの大国に守ってもらわないと、生き残れなう時代です。その代わりとして、貢物をし軍事を手伝うために、派兵をしないといけません。勝っても国領土が増えるわけではありません。そうしているうちに国の財政を圧迫されていました。さらに、魯には属国がありました。その属国が侵される度じ派兵しないといけません。それも財政を圧迫する原因でした。しばらくして、子産の父が言ったのは、属国を手放して、晋に仕える国にすると魯の財政の負担が減るいう意味だとわかったうようです。属国のような国が属国もつことの愚かさを言ったのでしょう。
今の時代にもこの言葉言えるなと思っています。
持つことは、守らないといけないという気になます。守るために、追錢してしまいまいがちです。
今日の加速度の増した株安、円高。
持つ人は、苦しんだでしょう。レバレッジを使っていれば苦悶したのではないしょうか?1週間ぐらいで10円の円高。株は今日一日で日経平均が、一時870円下げました。
ここ数日で、異次元の緩和以降のプラスが消えたようです。これが21世紀の金融ですね。
持たない人にとっては、今のところ、対岸の何と言った所でしょう。
持つことは、経費と苦労がかかります。
表記の「持つことは、持たざることとに劣る」は、今の時代にも通じますね。
先週は、ミスワタナベさんたちは、気をすり減らしたようです。
「持つことは、持たざることとに劣る」
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