いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

参議院選挙戦が始まりましたね。

昨日、第23回参議院選挙が公示されました。21日投票までの17日間の選挙戦がはじまりました。

参議院では、与党の自公が過半数を割った状況です。いわゆる衆参ねじれ状態です。ねじれ状態だと、法案の成立に時間がかったり廃案になったりする法案も出てきます。進めないといけないことが進まない。前の国会では最終的に「電気事業法改正案など残る重要法案が廃案になってしまいました。
参議院で首相の問責決議がなされて、参議院で過半数を占める野党が審議に応じなくなったためです。衆参のねじれがあるとこういったことが起きてしまいます。かといって、与党が両院で過半数をもって与党の思うがまま法案が通って行くのも問題がありそうな気がします。

衆議院では、自公合わせて326議席、衆議院定数480議席の3分の2320議席以上の議席を与党が獲得しています。自民党が295議席、公明党が31議席。

 注:下記の議席数は「参議院」のホームページにある「会派別所属議員数一覧」(平成22年7月22日現在)より引用しました。

与野党の選挙公示前の勢力図は

自民党 : 総数83議席 改選32議席 非改選 51議席

公明党 : 総数19議席 改選10議席 非改選 9議席

合計   総数102議席  改選42議席  非改選60議席

上記の数字では、今回の選挙で、自公で62議席をとれば、参議院の定数の242議席の過半数以上の122議席になります。平成22年7月29日現在の会派の数値で、自民党が1議席減少したようで、ニュースであと63議席をとれば、参議院の過半数になるとありました。


これは確実にいけるだろうという見方が、大勢の見方です。さらにどこまで積み増しするかというところが、注目されているようです。

 

野党の選挙公示前の勢力図は

民主等・新緑風会 : 総数107議席 改選63議席 非改選44議席

みんなの等 : 総数11議席 改選1議席 非改選10議席

日本共産党 : 総数6議席 改選3議席 非改選3議席

たちあがれ日本新党改革 : 総数5議席 改選3議席 非改選2議席

社会民主党・護憲連合 : 総数4議席 改選2議席 非改選2議席

国民新党 : 総数3議席 改選3議席 非改選0議席

各派に属さない議員 : 総数4議席 改選4議席 非改選0議席

合計   :  総数140議席 改選79議席  非改選61議席



今回改選される自民党32議席、民主党63議席という状況を見ると、前回の参議院選挙の状況が思い出されます。

今回改選される議席数は、与党が42議席 野党が79議席と野党が圧倒的に多くなっています。今回の選挙で改選される議員は6年前の参議院選挙で選ばれた議員です。6年前と言えば、2007年。当時の総理大臣は期せずして安倍総理でした。この選挙では自民党は歴史的大敗でした。議席数が物語っています。この2年後に自民党は下野することになります。

2007年の参議院選挙は「郵政造反組復党問題や年金問題、相次ぐ閣僚の不祥事等が重なったことを主要因として自由民主党の獲得議席数は37議席と第15 回参議院議員通常選挙(1989年)以来の歴史的大敗を喫し、1955年結党以来初めて他党に参議院第一党の座を譲った。」であったようです。(ウィキペ ディアより)

5年にもおよぶ長期政権小泉総理のあとを引き継いだ第90代内閣総理大臣 安倍総理でした。期待度は大きかったです。しかし、閣僚の不祥事、さらに、長期政権であった小泉政権の反動が一気に噴出した感じで、この年の9月に体調不良で総理大臣を辞任しています。任期は336日でした。それから、福田(365日)、麻生(358日)、鳩山(266日)、菅(452日)、野田(482日)と総理大臣が年ごとにめまぐるしく入れ替わるようになりました。そして、昨年の12月再び安倍晋三氏が第96第内閣総理大臣になりました。安倍総理から始まったこの総理短命の循環を止めることができるのでしょうか?

 

国政選挙の投票日の夜はテレビ各局で趣向を凝らした選挙速報番組を放送されます。

面白そうなのですが、番組が始まると同時にほぼ同時に態勢がわかってしまうのは興ざめです。出口調査の精度が上がっているのと、各選挙区の分析がよくなされている結果だと思います。

選挙番組で面白いのは、どちらが勝つのかという、競り合っている状況が面白いのであって、はじめからわかってしまうと、面白くありません。今回も、大方が与党が勝つだろという見方でしょう。

しかし、投票率があがると、大番狂わせが起きる可能性もなきにもあらずです。それが、国政に国民が如何に関心を抱いている姿勢を、国会議員に示すチャンスです。今回の選挙は日本の大きな転機でもあります。自民党が勝てば、おそらくあと3年は選挙はないと思います。この3年は長い3年になるか短い3年になるかはこの有権者の投票行動によると思います。多くの人に選挙に行ってもらいたいものです。

 今回の選挙は、参議院を選ぶだでけではなく、安倍政権が半年行ってきたアベノミクスの評価する選挙でもあり、景気対策の方向性や原発のあり方、TPP、憲法改正などに大きく影響を与える選挙でもあると思います。また、今回初めてのネット選挙です。ネットが投票行動にどう影響を及ぼすのかの影響がでるかも見てみたいです。

日本の国政選挙の中で、投票率の最高は、、93.91%でした。ただし、1890年7月1日の第一回総選挙です。戦前の総選挙はほとんどが80%が超えていました。戦後最初の総選挙は1946年4月10日投票の第22回総選挙でした。投票率は72.08%でした。それ以降、70%台から60%台へと徐々に下がっていきました。

参議院選挙の第一回は1947年4月20日。投票率は61.12%でした。元々参議院選挙の投票率は高くないですね。低い時は、40%台というときもありました。1995年7月23日投票の第17回通常選挙では44.50%でした。当時の総理大臣は村山富市さんでした。

今回改選議員が選ばれた2007年7月29日投票の第21回通常選挙では、比例区が58.63%、選挙区が58.64%でした。今回はどこまで行くのでしょうか?
<参考:衆参両院投票率推移