いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

終戦記念日OR敗戦記念日。戦うことが終わった日としたいですね。

今日は終戦記念。敗戦記念日という人もいます。どっちの言い方がいいのかはそれぞれとして、当時の国民からすると、「やっと終わった」という気持ちが「終戦」という言葉に入っているのかもしれません。

また、これで戦争は終わり。

もう二度としないという意味も含まれているかもしれません。

激戦の戦地や、本土の空襲、沖縄は戦地と化し一般人が巻き込まれ、多くの人が亡くなりました。そして、原爆が広島・長崎に投下され、一瞬のうち多くの人の命奪い、そして、将来ある人の人生を破壊しました。そして、今でも原爆の後遺症が癒えないで苦しんでいる方もいらっしゃいます。こんな戦争は二度と起こしてほしくないです。戦争の後遺症は68年たった今も癒えていません。
 
一昨日と昨日、TSUTAYAでNHKで3年かけて年末に放送されていました「坂の上の雲」をレンタルしました。
13巻のうち10巻と11巻と13巻。旅順攻撃から二百三高地の巻そして、日本海海戦です。
 
江戸時代までは、戦争と言えば武士が中心になって行われました。庶民は戦争に駆り出されることがなかったようです。そして、明治維新を経て、大日本帝国憲法が制定され、その憲法では、近代化の旗印の下、庶民の生活の保護と同時に戦場に行き国家に命を捧げることも義務付けられたと「坂の上の雲」の中で語られていました。
その結果、今まで戦争をしたことがない庶民が戦地に行くことになりました。
 
庶民が最初に戦争に出たのは、明治維新後、西南戦争でしょう。日本でも最強の軍隊の薩摩軍と急ごしらえの日本軍と戦いです。薩摩軍は秀吉の朝鮮出兵の折も明には「石曼子(しーまんず)」として恐れらたそうです。それぐらい薩摩軍は強い軍隊でした。そして、西南戦争にも辛勝し、そして、日清戦争日露戦争も勝ちました。明治以降、日本は、庶民を戦地に送り出す戦争と行いました。
西南戦争日清戦争日露戦争も日本軍は、なんとか勝つことができました。戦力国力からして、勝つ可能性の低い戦争でした。相手の組織および国内の問題が助け舟になって、戦争に勝つことができました。勝ちましたが、これらの戦争で、徴兵された多くの人がなくなりました。
坂の上の雲」のDVD旅順攻撃の巻では、無為にロシアの要塞に突撃して玉砕していく日本兵の姿が描かれています。それぞれの兵には、家族がありその家族は本土で無事の帰還を願っていたと思います。その思いがかなわずに多くの兵が倒れて行く様です。戦争のある時は、そんな悲劇が数多くおこりました。
そんな歴史が日本はあります。なんとも言えないものでした。多くの国民の犠牲の上に、日本はロシアに勝利しました。
その勝利の意味をはき違え、日本はアメリカという成長期の態勢の盤石な国を相手に戦争をしてしまいました。アメリカは今でもその力が示す通り、当時では世界最強の国だったと思います。国情も安定していました。清やロシアのように大国でありながら、衰退しつつある国とは違い、アメリカ自信が自滅するようなことはありませんでした。その大国に向かっていたのが、当時の日本です。その結果、今まで以上に多くの国民の命を奪うことになりました。
 
今読んでいる本に「日本を侵略国と公式に断定したのは東京裁判だけである。その裁判をやらせた最高責任者が、『あれは自衛戦だったのだ』と公的な場で証言してくれたのです。」とありました。それが教科書にも掲載しようかという話もあったようです。
第二次世界大戦の日本の戦争が自衛戦であるとすると、憲法改正で日本が国防軍をもったときには、「自衛戦」という名目のもと同じ戦争が可能になるということかもしれません。おそろしいことです。
8月15日は日本の終戦記念日。戦うことが終わった日としたいですね。
 

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