いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

びっくりした。量的緩和終了と追加緩和。

 ボラティリティーが高いと、関係するビジネスは、あたふたさせらますね。

 金融工学においてボラティリティ(volatility)とは、広義には資産価格の変動の激しさを表すパラメータ。

 先月28日からの連邦準備制度理事会の会合で、「量的緩和」の終了を決定しました。
とうとうそうなったかと思いました。
アメリカは雇用が改善して景気もよくなっているようです。
日本は、まだまだです。

今月はじめ頃までに、アメリカの量的緩和の終了が噂されていました。
それを観て、
円安は進行して、一時期110円までなりました。
量的緩和の終了を発表があっても、
あらかじめ、折り込み済みなので、
市場は冷静に対応したようで
それほど、円安にはふれませんでした。
その時点で、107円など100円台後半まで、円安が進んでいました。
このレベルでも、変動が少なければ、いいなと思っていました。
 
 しかし、
なぜか、アメリカの量的緩和終了の発表を追いかけるように、
日銀がさらなる金融緩和を打ち出しました。
これは世界に伝わると、円売りが加速し、一気に円安が進み。
同時に世界で株高となったようです。
日本のサプライズの追加緩和の発表が、世界の市場が好感したようで、
海外で良い評価を得ているようです。
結果、先週の終値1ドル=112円30~40銭円
3円15銭円安となり、
大きな変動となりました。
株価は、軒並み上昇しています。
 
なぜ、今この時期に、日銀が追加緩和を発表したのでしょうか?
これには、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)も関係しているようです。
GPIFの改革で、株の運用を25%に引き上げると決めたのも、
日銀の追加緩和と同日でした。
黒田総裁は、サプライズを狙ったようです。
株価つり上げの為でしょうか?
それ以外に考えられそうにありません。
 
アメリカのFRBは、金融だけでなく、雇用などの数値も考慮して方針を決めますが、
日銀は、雇用に関しては責任がありませんので、金融に目を向けてのみ方針を決めるのでしょう。
 
このような手法は、良い事ばかりではありません。
輸入の比率が高い日本、
国内消費用にしても、輸出用の原材料にしても
すべて輸入しています。
円安で、日本の輸入関連企業だけでなく輸出企業にも影響が大きいのかなと思います。
一番大きな影響をうけるのは中小企業でしょう。
為替予約等の防衛策が十分にとれていない場合がありますので、
急激な円安は、打撃が大きいでしょう。

株価が上がって、景気がいいと言っているのは、
政府、日銀、銀行等の金融、大企業、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)など投資関係でしょう。

この急激な円安は、実体経済に与える影響は大きいでしょうね。
円が動き出したのは、先週末でしたから、
明日から、円がどう動くかが心配です。

円安がさらに進むようですと、
更なる物価上昇がつづき、
リフレから本当のインフレになる懸念もあります。
その上昇に、賃金上昇がついてていけるか。

株価は、7年ぶりの1万7000円台に乗る可能性があるとニュースにありました。

反対に株価が上がっても、
年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の収益が増える可能性があります。
大企業や銀行の財務状況には良い影響を与えるでしょう。
株を持っている人の中でも、含み益が出る人がいるでしょう。
実体経済というか、庶民の生活に、急激な円安に悪影響を打ち消す、良い影響があるのでしょうか?

私には、思い浮かびません。

 

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上島珈琲店の黒糖ミルクコーヒーです。
近所に最近オープンしたコーヒーの店です。
昔、牛乳を温めて作ったミルクコーヒーの味に良く似てい、懐かしい感じがしました。

飲んでいると、黒糖の風味もあり
大変美味しく頂きました。

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