レシートはちゃんと貰わないと罪になる国がある。
出さなくても、受け取らなくても罪になるようだ。
これは脱税対策だということを聞いた。
店主が売上をレジを打たず売上を過少申告するからだろう。
レシートを発行するということはレジで売上を打つということになるから、売上はごまかせない。
日本でもレシートをちゃんと受けとらないと犯罪になるのではなく、
犯罪者にされることもありそうだ。
レシートはちゃんとお金を支払いましたという証明。
以前にある牛丼のチェーンの店で、
あやうく食べ逃げ犯にされるところだった。
お昼をすこしまわったころ、
牛丼でも食べようと
牛丼チェーンの店に入った。
店に入った途端、嫌な感じだった。
お客はいないが、食べた後の食器がテーブル上で片づけらず、残ったまま。
一見、部長がヘルプで来ているのかと思わせる年配の人が、緩慢な手つきでテーブル残った食器を片付けていた。
店入って、無視された。
声かけてはじめて注文を聞いてくれた。
普通なら注文するとすぐ出てくるのだが、
すぐ出て出て来なかった。
その間もその年配の人は、テーブルの片づけに専念。
そのうち
お客がひとりふたりと入って来た。
その年配の人が注文をとった。
まだ注文した牛丼が来ない。
またお客がひとりふたりと。
まだ来ない。
お客が続けて来たので、休憩中だったのか、中から若い店員が来て、注文をとりはじめた。
そのうち、後から来た人の料理が出て来た。
こっちはまだ来ない。
後から来た人の注文がどんどん出てくる。
まだ来ない。
さすがに、ちょっとイラっとして、
若い人に「まだっ！」といら目に言った。
年配の人が注文を受けたことを忘れてしまったのか？
「ご注文は」と聞かれた。
「ヘッ！」さっき言ったのに、また～。
その間にも、後から来た人の料理を年配の人が運んでいた。
年配の人はどこ吹く風風。
これが失敗だった。
注文したものを言った。
若い人に言うとすぐ出てきた。
しかし、
これが伝票をダブルで切ることになったのだろう。
新規注文として伝票が出たのだろう。
食べ終わって、トレイの上にあった伝票をもって、レジへ。
レジでは、例の年配の人が応対した。
この時、なんか無意識に「ヤバっ」と思った
年配の人からは謝罪はなかった。
ちゃんとお金を支払った。
年配の人がレシートを出そうとするが、
いらないと手を振って、レシートは貰わなかった。
あの年配の人がレジをしたので、まだ何かあるような気がする不安がよぎった。
まさか金を払っていないといわれるのではという気がした。
いらないといったものの、
レシートを貰えばよかったかなと思いつつ店を出た。
こんな時は、まま勘があたる。
しばらく店の前で、しばらくタバコ吸った。
なにもなさそうと、
自転車に乗って帰ろうとしたら、
若い店員が店から出て来てこっちに声をかけているようだった。
何か言っている。
「何?」店の方に戻ると
「お金！」と言っていた。
「やっぱり、使えんなあのオッサン」と思いつつ。
「払ったわ！」と強く言った。
店の方に向かおうとすると。
若い店員は
それに返事なく、あっさりと店に入って行った。
レシートがあれば証拠を提示して、
文句の一つでも言ってやりたいくらい不愉快だった。
注文を忘れられたうえに、食べ逃げと思われた。
不愉快だ。
しかし、レシートを貰わなかったので手元ない。
貰わなかった方もよくなかったのだろう。
レシート貰えばよかったかと思っても後の祭り。
レシート無しでも文句を言えるが、証拠ないので、水掛け論みたいになって、
ややっこしくなるかもしれないのでやめた。
あの年配の人は部長か何かをしていて、リストラされてこの店に勤め始めたのか、この会社のリストラの為の人事移動で、最前線の店に行かされたのか?
兎に角、接客では使えない人だと思った。
本人そうは思っていなかったのだろうか。
あの態度を見るに、
注文忘れたのは自分のせいではないと思っているのだろうか？
その時は、不愉快きわまりないので、しばらくその店には行かなかった。
二度と行くかとも思った。
しかし、怒りは長続きしないもので。
約一年ぶり覗いて見た。
店員さんも若返って、人も増えていた。
これで大丈夫かなと思い、入ってみた。
牛丼も早く出てくるようになった。
以前のようになった。
それ以来、時々行っている。
そして、以前から変わったのは
レシートが貰えるところでは、貰うようになったこと。
あの時はあの年配の人は、どう見ても合わない仕事をしていた。
不適材不適所。人事のミスマッチだろう。
ご本人は合った仕事があったはずだと思う。
