Slipping through My Fingers
1981年発売のABBAのアルバム「The Visitor」に収録されていた曲。
曲は久しく聴いていないが、折に触れて、このフレーズが頭をかすめる。
意味としては、「指の隙間をすり抜けていく」と言う意味だろう。
静かに語るように始まる曲。なんとなく寂しさを感じる。
大切な娘が大きくなって自分の手から離れていく親の気持ちを謳っている。
子供が生まれてある程度年を重ねると、子供たちは、親の手を徐々に離れていく。
親は、子供たちをいつまでも、あの可愛い時記憶のままのように思っている。
ある日突然、子供たちも昔のままではない気づき、もうあの時には戻れないと思う時の親にはひとしおの寂しさがこみ上げてくる。この歳になると、時々、思うことがある。
下の動画と違うが、この歌のユーチューブの動画のコメントに、一人で娘を育てた父親が、この歌を聴くと父一人娘一人で過ごしてきた時間の記憶がよみがえり涙がでてくる。この歌は母親だけの曲ではではなく父親の曲でもあるといったようなコメントが書いてあった。
ABBA - Slipping through my fingers
Slipping through My Fingers
手の広げて、それぞれの指をつけてみると、ヒトによっては指と指の間に隙間があり、向こう側見えるヒトもある。
指と指の間に隙間があると、その隙間からお金が逃げていくと子供頃聞いたことがある。
たしかに、両手で水をすくうと、水が指の隙間からすり抜けてこぼれていくように感じがある。
「Slipping through My Fingers」は、指をすり抜けて行く。
大事な何かが、指の隙間をすり抜けて、こぼれていく。
前述の歌は、それが愛おしい可愛い頃の子供であった。時の流れで、変わっていく(成長していく)子を見ながら、嬉しくもあり、寂しくもある。
「Slipping through My Fingers」何かが指の隙間からこぼれていく。
それは、「時」だろうか?