「なぜコマツは底堅く、シャープは大赤字なのか」という記事が日経新聞に載っていました。
その中に
「安定感がある」派の代表は今の日本でいえばコマツである。さすがの同社もバブル気味に膨れあがった中国特需が大きくしぼみ、今期は減収最終減益の見込み。それでも営業利益は2000億円を超える水準で、利益率も高い。
そのコマツですら、建機の世界には米キャタピラーという巨人に挑戦したが、今なおその牙城を崩せずいます。
このキャタピラー社の強さは
「それはそれで隠れたメリットがあった」とコマツの首脳は言う。ひとつはいったん築いた信用や市場シェアは競争にさらされにくいという建機ビジネスの特徴だ。
どの建機を選ぶかは、単に「価格が安い」というだけでなく、「保守サービスがしっかりしている」「ディーラーとの間で信頼関係がある」といった長年の付き合いがモノをいう。これがコマツによるキャタピラー攻略を阻んだ要因だが、コマツが今度は中韓メーカーなどから追われる立場になったときに、「長年の付き合い」が市場を守る防波堤として機能する。
やっぱり長い付き合いと長い付き合いで築いてきた信頼関係が、ビジネスの現場では必要です。
アメリカのクールなビジネスの社会のイメージがある国の企業の方針です。
建機という商品だからかもしれませんが、
日本の企業は動でしょう?シャープは?
シャープに足りなかったのはこのことだったのかもしれません。
安くすればどんどん売れる時代ではなくリました。
多くの流通企業が安売りをしますが、
それほど効果が出なかったという記事を読んだことがあります。
キャタピラー社と同じような事をしているのが、ブリジストンではないでしょうか?
巨大なタイヤ、直径4mぐらいもありそうなタイヤ。
これを作る技術はブリジストンのほか数社しかないそうです。
その大きなタイヤを輸出し、現地にはその国の社員を派遣してタイヤのメンテナンスを行うと同時に、
本社にタイヤの状況を随時報告して、本社にフィードバックして、本社が検討して改善するシステムをとっているようです。
これにより外からでは聞こえないお客さんの声が、お客さんが感じる前に聞くことができると思います。
こうした取り組みをする企業は少ないでしょうね。
まさに、ブリジストンは世界一のタイヤ企業であるゆえんですね。
安いだけではなく、安心して利用できることが大切だと思います。
こうした努力があるから、お客さんと厚い信頼関係を築けるのでしょうね。
そこで、今話題の選挙の話で、
野田総理が「解散」を決めてから、民主党を離党した議員さんの話も日経新聞に載っていました。
「離党広がる民主、地元は嘆き節 『身勝手だ…』 」(日経新聞 WEB版)
衆院選を前に土壇場で民主党を飛び出した離党者の周辺で、憤りと困惑の声が渦巻いている。支えてきた府連や県連など地元組織は「身勝手」と批判し、「怒る時間も惜しい」と対応に追われる。
賛否あるにしても記事の内容は、否定的です。
民主党を離党して自民党に戻ろうとする議員、前の選挙で、比例区で復活当選した議員も離党。
自民党に戻ろうと考えている議員は、「考え方はもともと自民党に近く、古くからの支援者には理解をいただいている」とする一方、「選挙目当ての離党という厳しい声があるのも事実」と言っているようです。
どう思われますか?
新聞記事を読んで、沈没船から乗客を残して逃げる船員ように思いました。
ビジネスであれば、どうなんだろうかと思います?
いずれにしろ、
人との信頼関係を大切にすることが、人が生きていく上で欠かせないことだと思います。