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都市鉱山。埋蔵量世界一?「小型家電リサイクル法が施行」

都市にはたくさんの資源が眠っています。日ごろ使っているパソコンや携帯電話などの家電製品には金やレアメタルが使われています。
これをリサイクルすることで、日本の資源として使えます。
本日4月1日から小型家電リサイクル法が施行されます。

「小型家電リサイクル法 とは(経済産業省サイトりより)

正式名称 使用済小型電子機器等の再資源化の促進に関する法律
目  的 使用済小型電子機器等に利用されている金属その他の有用なものの相当部分が回収されずに廃棄されている状況に鑑み、使用済小型電子機器等の再資源化を促進するための措置を講ずることにより、廃棄物の適正な処理及び資源の有効な利用の確保を図り、もって生活環境の保全及び国民経済の健全な発展に寄与すること



秋田県では2006年から大館市で小型家電リサイクルをはじめ、各所に回収ボックスを設置していって今では200箇所になっています。

回収されて小型家電は電子基板や鉄スクラップなどに分解、選別。それぞれ製鋼原料や金、銀、銅などにリサイクルされます。1年度の回収量は128トンでした。開始時の06年度の6トンから大幅に増加しました。

しかし、回収ボックスは増えたようですが、11年度は回収ボックスから回収されたのは全体の11%程度で、他はピックアップ回収されたものから選別されてもののようです。回収にはまだ問題があるようで、今の状況では、回収コスト吸収できないのが実情のようです。おも収入減になっているのは「金」のようです。

回収される金属の中で価値を生み出してるのは「金」でこれがほぼ9割を占めているようです。「金」は1gで小売価格5,000円ぐらいしますから少量でもそこそこの収入があります。

回収された小型家電を解体して、部品を分類するのには、人の力が必要です。この過程で人件費がかかってしまい、コスト高になるのでしょう。より効率よい分別方法や金属の回収方法を考案しないとなかなか難しい事業になるのでしょう。
回収に当たって、一つ問題があります。パソコンや携帯電話などの情報機器には、個人情報が多数含まれている場合があります。
回収に当たっては、この情報が漏えいされないようにすることが大切でしょう。
パソコンのハードディスクは、フォーマットしても、データーは残っています。やり方次第ではハードディスクの情報を取り出すことが事が出来ます。破損していても 復旧可能です。こういった状況からするとパソコンを捨てるのにはリスクがあります。回収ボックスに捨てた場合に於いても自治体が回収するにしてもそれまで の盗難というリスクもあります。
回収に当たっては、ちゃんとしたルートで回収されてリサイクルされているのかがわかりにくい点、リサイクルに出す には二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。回収に当たっては信頼できる人に渡してリサイクルしたという意識も働きます。そうなると回収には人手 が必要になり、回収コスト上げていくようになるかもしれません。

先月の21日に小笠原諸島南鳥島沖(東京都)の海底の泥に含まれるレアアース(希土類)は、海底から浅い場所に最高で中国鉱山の30倍超の高濃度であることが分かったと発表がありました。まだコスト面で採算ベースに合わないようですが、技術革新が進めば、安価で採掘できるようになると思います。それまでの間、廃品の中にある再利用されるレアメタルなど貴金属を再利用することで、安定供給ができるようになるかもしれません。
今後進むと思われる、円安による輸入コストアップとリサイクル品の価格の反転が生まれる可能性もあります。

日本の都市鉱山の埋蔵量はウィキペディアによりますと
「日本の都市鉱山に存在する金の総量は6,800トンで、これは全世界の現有埋蔵量の約16%にあたる。銀は60,000トンで、これは世界の埋蔵量の22%にもおよぶ。同様にインジウムは世界の61%錫は11%、タンタルは10%と、日本の都市鉱山には全世界埋蔵量の一割を超える金属が多数存在する」とありました。

これだの量が、リサイクルされずに、土のいやごみの中に埋もれてしまうのは勿体無い話です。希少資源ですのですので、リサイクルには国家や地方自治体が、大館市のようになんらかのかたちでかかわって推進していくべきでしょうね。
レアアースの輸入相手が特に気まぐれなので、量や価格がどうなるか不透明なところがあります。日本の企業はそれなりに対策をとってきていますが、安定供給されるようにする必要がありす。リサイクルシステムを構築し、安価に安定的にリサイクルできるようにする必要があります。