いまこのときが大切

日々気になったこと、興味を持ったことを綴っています。

地震予報 地震を予知することは可能でしょうか?

地震予知は可能でしょうか?

 
4月にあった淡路島の地震以来、テレビでは、おりにつけて南海トラフ大地震のことを話題にしています。
 
南海トラフ地震は20年以内に起きる確率は80%を超えています。私は、起きるのは、20年近くあとだと思っています。過去に起きている地震の周期からするとそうなります。これも予兆の一つ?
 
そして、地震は忘れた頃にやってくる。人が油断した時にやってきます。
 
油断せずにいることが大切です。
 
 
地震の被害を減らすために「緊急地震速報」が携帯電話に通知されるようになりました。
 
しかし、速報が届いたのは、地震発生と同時でした。P波の到達時。
 
地震の時に発生するP波とS波の到達速度の差で地震の発生を感知して速報を送る。
 
この2種類の波の到達時間の差はほんの数秒でしょう。
 
P波とS波の違いは?
エネルギーの大きさ
 P波  :小さい
    S波   :  大きい
伝わる速度
 P波 :秒速5〜7km  
    S波 :秒速3〜4km
 
もっと早く知ることできればいいですね。
 
「地震予報」という本を読みました。
八ヶ岳で天文台で天体を観測をしている著者がFM放送の微弱な電波の異常が地震に関係あることを発見しました。
 
阪神大震災の数日前に予兆を察知し報道機関に伝えたようですが、あいてにされなかったようです。
それから幾つもの地震の予兆を観測したようです。2〜5日前に予測できていたようです。
しかし、地震予兆について知名度も肩書きも実績もな著者の話を聞く人はいなかったようです。
そもそも著者の専門は天文学です。FM波を使って、流星のモニター観測をしている時に、地震に先行して起きる異変を発見しました。それ以来天文台の仕事しながら、観測を続けました。そして1993年に阪神・淡路大震災の予兆となる異変を観測しました。著者は地震を予測していながら人を救えなかったことを悔やみ、それ以来天文台の仕事を休み地震の予兆の観測に専念するようになりました。それも一人で観測を続けています。一人でも地震による被害者を減らしたいという強い気持です。
地震学者でない著者の考えは、地震学者からは認めらないようです。
 
地震学とは地震の発生の原理や原因などを研究するのであって、予兆とは違う分野という話もあります。
地震の予兆の研究分野が確立される必要があるかもしれません。
 
著者は東日本大震災の予兆も観測していたようです。
この時は、同時に2つの予兆を観測していたため確定をすることができなかったようです。この2つの予兆は2008年から続いていました。予兆が始まって3年で東日本大震災起きました。長期に渡る予兆です。もう一つ予兆の地震はまだ起きていません。今尚、著者はその予兆を観測をし続けています。3年予兆が続いた東日本大震災の地震はM9.0。5年も続いている地震の規模はどんなもなのでしょうか?
願わくば、予兆ではない現象であって欲しいものです。著者は本で以下のようなこと書いています。
「地震の先行観測を世界で初めて発見して観測研究を本格化してから、まだ17年。日々観測を続けていると、わからないこと、新しい発見がたくさん出てくる。17年間の観測研究は、数えきれないほどの修正の連続であった。」
 
地震予兆の確率が上がれば、減災にも役立ちます。地震予兆の方法は数多くあります。簡単にはいかないかもしれませんが、著者の観測方法を公の機関も試しでも取り入れみる価値はあるかと思います。
 
 
「地震予報」は著者の地震予兆観測の体験を綴ったものです。著者の苦労と同時に、地震予兆の責任の重さ、難しさを伝える本です。また、実績も肩書きもない別分野に入る時にある既成組織の大きな壁があるとい現実を知らされるところもありました。
人に命に関わる分野は、慎重でかつ柔軟であって欲しいものです。。