「魚心あれば水心」
「 相手が好意を示せば、こちらも好意を持って対応しようということ。」
故事ことわざ辞典より
ちょっと違うかもしれませんが、似たような事かなと思うことがありました。
商売の世界では普通なのかもしれません。
今回、ふと「魚心あれば水心」かなと思った事がありました。
スーパーでの出来事です。出来事というほどのことではないかもしれません。
小売り業特にスーパーは買い物に行って、買って帰るだけで、実際に仕事をしたことがありませんので、小売では普通のことで、知らなかっただけかもしれません。
夜９時ごろに、スーパーに行くと、値引き札が張られて惣菜売られています。
「巻寿司」が食べたくて、実家からの帰りスーパーに立寄ました。
惣菜売り場に行くと、丁度値引きシールを貼っていました。
惣菜売り場には、値引きシールを待つお客さんが、ウロウロしていました。
大阪だけかもしれませんが、スーパーでは、遅い時間になると、惣菜コーナーは値引きシールを待つお客さんが集まります。
ちょっとですが、安くなると嬉しいですね。
売れ残って、雑損処理で折角の食べ物が捨てられるのは勿体ないですから、
値引きシールは、売り手も買い手にもメリットあると思います。
惣菜売り場に、私の買いたい巻寿司が一つだけ残っていました。
ちょっとは安くなっているかと思っていました。
しかし、値引きシールが貼っていませんでした。
「何故？巻寿司は貼っていない」と思いました。
その横には、
値引きシールが貼った「にぎり寿司」が、わりとありました。
何故巻寿司が安くならないのか？
調理された時間かと思い、とりあえず巻寿司確保するため、
残り一個の撒寿司を買い物かごに入れました。
それで、調理時間を確認しました。
調理時間は、３時頃でした。
では、値引きシールの貼っている「にぎり寿司」の調理時間はもっと後なんだろうと思い、値引きシールの貼っている「にぎり寿司」の調理時間を確認してみました。
４時、３時でした。
「にぎり寿司」は生ものを使っているからかなと思ったのですが、
良く見ると、
値引きシールの貼っている「にぎり寿司」の後ろに同じ時間で調理された「にぎり寿司」には、同じ時間に調理された「にぎり寿司」には値引きシールが貼られていませんでした。
「何故、同じ時間に調理されたのに、値引きシールが貼っているのと、貼っていないとがあるのか？」
惣菜コーナーで、値引きシールを貼っている店員さんに聞いてみました。
「遅い時間にいらっしゃった方の為」のとこでした。
この時間になると、値引きシール狙いのお客さんがほとんどでしょう。
全部貼ってしまうと、値引きシールが貼られている「にぎり寿司」はなくなってしまい、遅い時間に来た「にぎり寿司」が欲しくてお客さんには、「にぎり寿司」を買うことができません。
この店は、夜12時まで営業していますので、遅い時間のお客さんの来店を促進する意味もあって、遅いお客さんの為に、値引き「にぎり寿司」を置いているのでしょう。
巻き寿司もそうだったのかもしれません。残り一本だったので。正価で売れる分は問題ないと思います。
遅い時間のお客さんへの配慮をすることで、遅い時間の売上を上げるという意味があると思います。
遅い時間でも、値引きの「にぎり寿司」が買えると思うと、立ち寄ってみようと思う人もいると思います。
「配慮」＝「好意」で
ふと、「魚心あれば水心」ということわざが浮かびました。（笑）
日常生活のなんともない事ですが、こういった事も大切なのかなと思います。
これによって、遅い時間の売上に多少なりに貢献できるかもしれません。
売上が上がれば、雇用を維持でき、待遇の向上などがあるかもしれません。
どこのスーパーでもやっているのかは、分かりません。
たいしたことでないことをたらたらと、大袈裟に書いてしまいました。（笑）
これから日本に必要になると思われる「シェア」につながることかなと思いました。
日本人が本来もっていた「分け合う」気持ちがこれから大切な時代になっていくと思います。
正価で「巻き寿司」を買って帰りました。
「巻き寿司」と言えば、もうすぐ節分ですね。節分の次の日は、「立春」。
もう、春の声が聞こえ始めましたね。
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