「陰翳礼讃」とテレビから聞こえてきました。
昔の建物には、「陰翳」があってそれがまた味わいがあるように思います。
今の建物は隅々魔まで明かりが届くようになってきています。
それで、今わりと使われているのが間接照明です。
間接照明にすることで、「陰翳」が生まれ、ちかった空間の雰囲気になりますね。
日本の文化は「陰翳」を作る事に芸術性などを求めたのでしょうね。
その「陰翳」をほめたのが、谷崎潤一郎氏の「陰翳礼讃」です。
学生の頃、この「陰翳礼讃」を買いました。
薄い本で、すぐ読めると思ったのですが、
難しいくて、数ページで放棄してしました。
読んだところについては、内容ははっきりと覚えていません。
苦労して読みながら、自分が理解できた部分についての
感覚的なもの残っているように思います。
そして年をとるにつれ、「陰翳」というもののよさを理解できるようになってきたように思います。
昔の建物には、「陰翳」がありました。
子供の頃祖母の実家に行ったとき、その家が昔ながらの家で、空間が広く、「陰翳」が多かったのを覚えています。
子供心にその「陰翳」を恐く感じたのを覚えています。
トトロに出てくる「まくろくろすけ」も「陰翳」が作り出したものでしょうね。
しかし、この年になって、その「陰翳」がいいなと思えるようになりました。
再度チャレンジしてみようかと思っています。
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「陰翳礼讃」とはいかないかもしれませんが、
数年前に京都鴨川の「床」に行った時に撮った写真です。
町家を改造してお店でした。
昼までも薄暗いお店でした。
町家の雰囲気があって良かったです。
細長い家で昼までも暗く、家の中心ぐらいに中庭があって、明かり取りをした造りでした。
照明をつけて明るいですけど、照明がなければ、昼までも薄暗い部屋だと思います。
中庭からの明かりと、川側からのありでほんのりと暗い部屋でしょうね。