スーパーチューズデーと呼ばれるアメリカの大統領選挙がおわりましたね。
- Super Tuesday アメリカ合衆国大統領予備選挙・党員集会が複数の州で一斉に行われる年の、2月から3月上旬の間の特定の火曜日のこと。 1988年3月8日の火曜日に南部の11州がまとまり、初めて大規模な予備選挙・党員集会が行われたことに由来する。結果次第では.. 続きを読む
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接線を制して、圧勝で
オバマ大統領が再選されましたね。
しかし、これからの政局運営は大変です。
議員選挙では共和党が下院で過半数をとりましたので、
上院は民主党が過半数をとりました。
アメリカも日本同様に議会がねじれ生じています。
さらに、これから年末までに対応が迫れる「財政の崖」。
来年始めにブッシュ減税の期限切れ、
2011年にアメリカの債務上限が問題になった際に2013年1月からの強制的な予算削減。
(国防費を中心に10年間で最大1兆2000億ドルの歳出が強制削減)るなどの対応が迫られます。
オバマ大統領の対応次第で、
来年の初めにはアメリカの景気が減速して、
ひいいては世界経済に大きな変化が起きる可能性があります。
当然、日本にも大きな影響があります。
今回の選挙ではやたらと「中間層」という言葉を聞きました。
日経新聞WEB版の記事は大統領戦の話題がたくさん載っていました。
「経済再生、オバマ氏に託す 中間層が支持 」
「『中間所得層が成長しなければ、国家の成功はない』。オバマ氏は遊説で、中間所得層の再生を繰り返した。社会の安定を担う中間所得層の復活は経済の再生と同義。世界の例をみるまでもなく、中間所得層の失望は政治への反乱に向かう。超大国である米国が揺らげば、世界に大きな影響を与える。」
日本にも中間層があるはずです。
しかし、その中間層がいま崩壊しかけているように思います。
20世紀後半は、日本人のほとんどが「中間層」だったように思います。
高度経済成長でどんどん所得が上がった時代です。
「一億層中流」という言葉あったくらいです。
アメリカの中間層はどのようなものか調べてみました。
アメリカの中間層というと年間所得2万5千ドルから10万ドル(5万ドルという話もあります)ぐらいのようです。
1ドル80円として200万円から800万円の所得の人が中間層と呼ばれるそうです。
アメリカの人口の60%もあります。さらに2万5千ドル以下の人や15万ドル以上の所得の一部も「中間層」と思っている人もいるようです。
アメリカの「中間層」といわれる割合は、かなりの数になりますね。
さらに中間層は所得以外の面でも見ることができるようす。
「中間所得層」の定義には経済力だけでなく価値観も含まれる。まじめに働き、社会のルールに従い、成功をつかむ。貯金をしてマイホームを手に入れ、新車のローンを返済し、子供を大学まで進学させる。そして余裕ある引退生活に入る。
(死にゆくアメリカの中間所得層:この国の繁栄を支えてきた中間所得層を助けずして経済成長はないより)
「中間層」と自認している人が多いということですね。
今の日本人はどうでしょうね。?
「日本は、いわば「大失業時代」に突入しようとしています。誘致した工場に依存することで何とか維持されてきた地方の経済や雇用が垂直降下し、失業した人たちは仕事を探そうとしても求人がほとんどない状況です。ローンや子ども、親の介護を抱える中、収入が途絶えて途方に暮れる家族も少なくありません。」
(日本の未来像、”中間層”崩壊の危機より)